先週末、山形県は出羽三山周辺に行ってきました。
まずは湯殿山へ向かいます。
お若い山伏さんの先導で山を歩いたのですが、
藪の中の道なき道、沢の流れのなかを行き、
これで入門ルートというのには驚いてしまいました。
(このあと、日頃運動不足のわたしは沢にどぼんします)
あちこちぶつけたからだを癒しに、
月山のふもと、志津(しづ)温泉へ。
無色透明でやわらかいお湯、湯温もぬるめで
紅葉を眺めながらいつまでも浸かっていられそうです。
秋らしく、きのこ尽くしのランチをいただきました。
ひとつのご神体に向け、
神職の祝詞と、山伏の真言がささげられる。
出羽三山は神仏習合の色が残る場所だと
聞いてはいましたが、実際に居合わせると、ちょっと、
当たり前がひっくり返されるような感覚を覚えます。
わたしにとっては「非日常」ですが、
地元ではこれが「日常」。
はるか昔から脈々と繰り返されてきたのだなあと思うと、
自分のなかの常識と非常識が反転するような、
ふしぎな心地で山を下りてきました。
開催中のアートイベント、「山形ビエンナーレ」の
企画のひとつでした。
これからも、山形県内の各所でさまざまな催しが予定されているようです。
会期は10月19日まで。面白そう、と思った方、ぜひお出掛けください。
■みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014