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まちづくり つらつら草

まちづくりに係わるさまざまな話題を“つらつら”と勝手気ままに発信します。

いろは横丁シリーズ/#13 "さなぶり"ってなんだぁ編

皆さん、“さなぶり”って、ご存知ですか?

オードリー・ヘップバーンの主演の映画、“麗しのサブリナ”ではもちろんありません。
 
今回は、この“さなぶり”について、お話したいと思います。
 
“さなぶり”とは、農家の方が田植えを終えた後に「おつかれさま」の意味をこめて行う、古くからある 癒しの伝統文化で、饗宴の行事のことです。
 
“さなぶり”の語源には諸説ありますが、「サ」と呼ばれる神様を田んぼに降ろして田植えの無事を願うのが「サ降り」=「サオリ」で、田植えが無事に終わった後に田んぼの神様にお帰り願うのが「サ昇り」=「さなぶり」というのが有力のようです。
 
旧暦の5月後半(現在の暦で6月?7月始め頃)、農業で一番の重労働でもある田植えが終わり、無事に田植えが出来た事を神に感謝し、作業をしてくれた仲間をねぎらい、自身の体を休め、豊作を願うという行事であり、広く日本中の農村で今も伝えられ、餅をつくって供え、振舞ったり、酒宴が開かれたり、演劇を見たり、祭りとして行ったりと、さまざまな形で「さなぶり」は今も行われています。
 
特に東北地方では温泉につかって体を休める宮崎駿のアニメ“千と千尋の神隠し”に出てくるような「さなぶり湯治」が行われていましたが、残念なことに最近はあまり“さなぶら”なくなっていました。
 P8060012.JPG
そこで、私たちは日本古来のすばらしい癒しの風習・伝統文化である“さなぶり”を地域活性化のキーワードと捉えなおして、現代の癒しの文化として再顕彰し、人間らしい生き方とは何かを多くの方々と議論し、イベントなどを行ないながら“サナブリ”を広く普及させていきたいと考えているんです。
 
そのイベントの第一弾として、“さなぶり”を「サラリーマンとOLの方々を応援するお祭」として、カタカナ表記の“サナブリ”に勝手に換え、「現代版サナブリ」として、いろは横丁で行うこととなりました!
 
「今日は頑張ったから、いろは横丁で“サナブリ”だぁ!」ということで、“サナブリ”を楽しむイベントを10月1日(金)と2日(土)検討中です!
 
詳細は、近日中にいろは横丁のウェブサイトで発表いたします!

この記事を書いた人

高橋 雄志(まちづくり研究所株式会社)

技術士(都市及び地方計画/総合技術監理部門、建設部門)
東北工業大学工学部環境情報工学科兼任講師
NPO法人まちづくりcom事務局長
仙台市まちづくり専門家
まちづくり&ファシリテーション スペシャリスト
「壱弐参(いろは)横丁」の活性化や「なとりりんくうタウン美田園」のまちづくり
など調査、計画から合意形成、実行までの具体的なまちづくり活動を実践 

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