皆さん、“さなぶり”って、ご存知ですか?
オードリー・ヘップバーンの主演の映画、“麗しのサブリナ”ではもちろんありません。
今回は、この“さなぶり”について、お話したいと思います。
“さなぶり”とは、農家の方が田植えを終えた後に「おつかれさま」の意味をこめて行う、古くからある 癒しの伝統文化で、饗宴の行事のことです。
“さなぶり”の語源には諸説ありますが、「サ」と呼ばれる神様を田んぼに降ろして田植えの無事を願うのが「サ降り」=「サオリ」で、田植えが無事に終わった後に田んぼの神様にお帰り願うのが「サ昇り」=「さなぶり」というのが有力のようです。
旧暦の5月後半(現在の暦で6月?7月始め頃)、農業で一番の重労働でもある田植えが終わり、無事に田植えが出来た事を神に感謝し、作業をしてくれた仲間をねぎらい、自身の体を休め、豊作を願うという行事であり、広く日本中の農村で今も伝えられ、餅をつくって供え、振舞ったり、酒宴が開かれたり、演劇を見たり、祭りとして行ったりと、さまざまな形で「さなぶり」は今も行われています。
特に東北地方では温泉につかって体を休める宮崎駿のアニメ“千と千尋の神隠し”に出てくるような「さなぶり湯治」が行われていましたが、残念なことに最近はあまり“さなぶら”なくなっていました。
そこで、私たちは日本古来のすばらしい癒しの風習・伝統文化である“さなぶり”を地域活性化のキーワードと捉えなおして、現代の癒しの文化として再顕彰し、人間らしい生き方とは何かを多くの方々と議論し、イベントなどを行ないながら“サナブリ”を広く普及させていきたいと考えているんです。
そのイベントの第一弾として、“さなぶり”を「サラリーマンとOLの方々を応援するお祭」として、カタカナ表記の“サナブリ”に勝手に換え、「現代版サナブリ」として、いろは横丁で行うこととなりました!
「今日は頑張ったから、いろは横丁で“サナブリ”だぁ!」ということで、“サナブリ”を楽しむイベントを10月1日(金)と2日(土)検討中です!
詳細は、近日中にいろは横丁のウェブサイトで発表いたします!