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まちづくり つらつら草

まちづくりに係わるさまざまな話題を“つらつら”と勝手気ままに発信します。

かいわいシリーズ/#2 天地人

天地人”っていいますと、戦国武将、 直江兼続を主人公としたNHK大河ドラマが思い出されますが、実はまちづくりなどにも使われる空間構成の手法も“天地人”といわれています。

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 わが国では空間構成の特徴のひとつとして空間に軸を設けず、破調の構成をとることがあります。
例えばお城の天守閣や生け花、枯山水の庭園など、小さなひとつひとつの要素をコントロールすることによって全体の空間を常にバランスさせています。これが“天地人”の考え方です。
 
一方、ヨーロッパの左右対称なバロック様式は、完成時においてすでに完全であり安定していますが、ちょっとした変化によってくずされると非常に不安定になります。
 
なぜか、日本人は古来から、シンメトリックな空間構成には、どこかに“クズシ”をいれたくなるようにDNAに書き込まれているようです。仙台駅前の青葉通りも数年前まで100尺規制により、高さ制限されていましたが、“クズシ”によって現在は“天地人”の空間構成を取り入れています。

この記事を書いた人

高橋 雄志(まちづくり研究所株式会社)

技術士(都市及び地方計画/総合技術監理部門、建設部門)
東北工業大学工学部環境情報工学科兼任講師
NPO法人まちづくりcom事務局長
仙台市まちづくり専門家
まちづくり&ファシリテーション スペシャリスト
「壱弐参(いろは)横丁」の活性化や「なとりりんくうタウン美田園」のまちづくり
など調査、計画から合意形成、実行までの具体的なまちづくり活動を実践 

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