今回は1泊2日のスケジュールで臨んだ京都研修旅行の2日目から
天龍寺のレポートをお送りいたします。
天龍寺は京都市右京区嵯峨天龍寺芒ノ馬場町にある、
臨済宗天龍寺派大本山の寺院です。
創立者は足利尊氏、開山(初代住職)は夢窓疎石であります。
将軍足利家と桓武天皇ゆかりの禅寺として京都五山の
第一位とされてきました。
「古都京都の文化財」として世界遺産に登録されております。
当日は建物内が諸事情により参拝できず(法堂のみ参拝可)
に庭園参拝がメインとなりました。
足利尊氏が後醍醐天皇の菩提寺として建立した寺社に相応しい
堂々とした七堂伽藍が外観から伺うことができました。
法堂天井雲龍図は「八方睨み」の龍として描かれ(撮影禁止)、堂内を天井の円に沿って
歩くとずっと龍に睨まれている感覚に陥ります。
私もいつまでもゲストの記憶に残る天井の意匠(仕掛け)に挑んでみたい。
夢窓国師による庭園(曹源池)は嵐山の山並みと七堂伽藍を結び付け、
一体調和しある種の理想郷を形成しております。
京都にある寺社仏閣はその建築もさることながら
建築と庭園の調和が素晴らしく、
さらには周囲の山並みや景観と一体となり
相乗効果を生み出すものが見受けられました。
建築を設計するうえで景観の一部を形成しているんだと意識しながら
敷地の内部(建築+外構)をデザインする。
そんなことを再認識させられた天龍寺でした。