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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

mansion

mansionの英語の意味は「大邸宅」であって、「共同住宅」ではないことはみなさんご存知のことかと思います。

昭和30年代にソレまでのいわゆるアパートよりも高級な住宅を表現するための商品名(建物名)として、この「マンション」をある会社が使い始めて、それがそのまま広まり定着したのが、日本で言う「マンション」の始まりだそうです。

なので、その昔は「○○マンション」という建物名が結構あったのですが、今では建物名として「マンション」という言葉をつけることは殆ど無いのではないでしょうか?

私も仕事柄、建物名を考えることが何度かありましたが、世の中を見回すと、言葉の響きで名前をつけてしまったのかと思う建物名も結構ありますよね。

デベロッパーの造語も多いですが、一応元の意味がある言葉もかなりあります。

下の表は、ちょっと前の資料ですが、ありがちな建物名を整理したものです。

マンション名.JPG

「宮殿」「大広場」「豪邸」等々、意味的には「いくらなんでも・・・・」と、思うようなものもありますので、語源となった言語を話す国の人が聞いたら、実際の建物とのギャップがスゴイのではないでしょうか?

私の大学時代の友人が住んでいたワンルームマンションは、「ドムス○○」という名前でしたから、直訳すると「一部屋のみの大邸宅、豪邸○○」って、もう何がなんだか。

まぁ、響きとして外国語がカッコよく聞こえるから、仕方ないのでしょうが。

逆に外国の方が「漢字ってクールだぜ!」とばかりに、意味もわからず漢字を刺青にしてしまう例もありますから、こういうことはもしかすると世界共通なのかもしれませんが。

(TVで見たのですが、頭に「便所」って文字を刺青をしたアメリカ人がいました。彼が日本に来ないことを祈ります)

建物名に限ったことではないと思いますが、日本人としてはもっと日本語の良さを理解して、より日本らしい名称をつける風潮にならないものかと、考えたりする今日この頃です。

bona.JPG

写真は、私の会社で管理しているマンションで「ボナール○○」です。

「ボナール」はフランス語で「幸福」の意味。

ただ発音的には、どちらかと言えば「ボヌール」ですが。

この発音違いも、元の意味がわからなくなる要因の一つではあると思いますが。

この記事を書いた人

斉藤 一則

斉藤 一則(株式会社マイザ)

事業企画担当。
遊休地や低利用建物の効率化提案から賃貸管理・リフォームサポートまで、建築・不動産関係が専門。
旅行好き。

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