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小さなギモン調べてみました!

建築・不動産から言葉のトリビアまで、仕事の中で見聞きした小さなギモンを調べて報告していきます。

仙台三社祭の三社

今年も去る7月23日(土)~24日(日)に一番丁三社まつりが開催されました。

サンモール一番町商店街にある「野中神社」と一番町一番街商店街の「和霊神社、そして、おおまち商店街の「えびす神社」 の3町合同の御祭りで、今年で32回目だそうです。

見に行かれた方もいらっしゃることと思います。

しかしながら、御祭りは見たことあっても、その神社自体にお参りに行ったことがある方は、結構少ないのではないでしょうか?

そもそも、その神社の場所も分からない人の方がほとんどだと思います。

なので、今回はその三社をご紹介したいと思います。

機会があれば、ぜひ三社めぐりでもしてみてください。

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■ 野中神社 ■

サンモール一番町商店街のYAMAHAさんの脇の路地を入っていくと、左手に幟旗が見えてきます。

そこが「野中神社」の参道入口です。

中に入っていくと、直角に折れ曲がった参道の先に、ビルに囲まれた不思議空間が出現します。

そこにあるコンクリートの土台の上にあるのが「野中神社」です。
DSCN5723.jpgのサムネール画像慶長5年(1600年)、家康よりこの仙台の地を拝領した伊達政宗が、翌慶長6年に仙台の町割りを実施した際に使用した「縄」をこの地に埋め、その上にこの「野中神社」を祀ったといわれていますので、約400年以上にわたって、この地に伝わる神社です。

現在の社殿は昭和63年に再建されたものだそうです。

ご利益は「縄」にちなんで「縁結び」と「商売繁盛」だそうです。

  

■ えびす神社 ■

藤崎さん本館の屋上に鎮座しているのが「えびす神社」です。

この季節は屋上ビアガーデンが開催されていますから、実は知らずに目にしている方もいるかもしれません。

鳥居の目の前で飲むビールと言うのも、オツかもしれませんね。

 DSCN5841.jpgのサムネール画像

文政2年(1819年)、藤崎さんがこの地で、もともと「得可壽屋(えびすや)」の屋号で呉服屋を始めた時に、商売繁盛の神様と言うことで、その敷地内に祀ったのがはじまりだそうです。

「えびす様」と言えば、その総本社は兵庫県西宮にある「西宮神社」ですが、こちらの「藤崎えびす神社」もその「えびす様」を勧請して祀ったそうです。

DSCN5843.jpg

その後、現在のビルを作る際にあらためて屋上に勧請して再建したとのこと。ご利益は当然「商売繁盛」です。

 

 

 

 


 ■ 和霊神社 ■ 

この神社も実は屋上に有ります。それもフォーラスの上に。

しかも商業スペースでないために、自由に立ち入りできる屋上では有りません。

私が行った時は、フォーラス1階の受付のおねぇさんにお参りしたい旨を告げると、「係りの者がご案内させて頂きます」と言われ、しばらく待つと、ごっつい体型の警備員さんが現れ、この警備員さんに従業員エリアからエレベーターにのり、屋上まで案内して頂きました。

自由に立ち入りは出来ませんが、お願いすれば誰でもお参りが出来るという神社です。

DSCN5851.jpg

そもそもの和霊神社は愛媛県宇和島にあり、その地元では非常に有名で大きな神社です。

元和元年(1615年)、伊達政宗の長男である伊達秀宗が、その宇和島藩に分封されたときに、その家老職として随行した山家清兵衛公頼(やんべせいべえきんより)と言う人がいました。

和霊神社の祭神は、この清兵衛公で、宇和島では「和霊(われい)様」と呼ばれているそうです。

DSCN5852.jpg

どうしてこの人が神様になったかといえば、簡単にいうと怨霊封じのようです。

清兵衛公はその当時貧窮にあえいでいた宇和島藩を立て直した中心人物だったのに、出る杭は打たれるで、妬まれて暗殺されてしまいます。

するとその怨霊なのか、暗殺した側に異変が続発した為に、その霊を和める為に藩主が神社を建てて祀ったというわけです。

 
 

DSCN5854.jpg

「霊」を「和める(なごめる)」神社なので「和霊神社」と言うわけです。
 

仙台にある「和霊神社」はその分社で、山家公頼公一族の子孫が東一番町に住んでいてその屋敷内に元々はあったそうです。

この子孫の方が明治初年に隣接の数戸と店舗を作ったのが一番丁商店街の元になったといわれており、戦災により台原に移され今もそこにあります。
フォーラスの屋上にあるこの社は、台原の和霊神社からさらに分社して祀ったものだそうです。

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ちなみに、この仙台の三社まつりの「三社」に、三越脇にある「金蛇水神社」が入っていると思っている人が大変多いようです。

正直なところ、実際の三社よりも目に付きますからね。

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もうひとつちなみに、全国的には「三社祭り」といえば浅草ですが、この「浅草三社祭」は仙台のように三つの神社の合同のお祭りではなく、あくまで浅草神社単独の例大祭です。

何故「三社」とつくかと言えば、浅草神社に祀られている「三社権現」という祭神に由来しています。

「三社権現」とは、浅草寺の由来にもなっている、隅田川で観音像を見つけた漁師兄弟2人とこの兄弟に観音様の功徳を説いた法師1人の3人を称えて祭神としたものだそうです。

「三社権現」は浅草神社独自の祭神ですから、全国に他にも「三社祭り」があるとすれば、おそらく、仙台と同様に三つの社の合同祭だろうとは思いますが。

(私の知る範囲では、ディズニーランドのある浦安にも三社祭りがあります。但しこちらは4年に1度だそうですが)

この記事を書いた人

斉藤 一則

斉藤 一則(株式会社マイザ)

事業企画担当。
遊休地や低利用建物の効率化提案から賃貸管理・リフォームサポートまで、建築・不動産関係が専門。
旅行好き。

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