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むすんでつないで

「人と人、人と地域を旅で結ぶ」たびむすびスタッフ。未熟なりに地域のよいとこ知ってほしいと奔走する日々です。趣味はお茶のみ。(お茶菓子つき)

2014年10月のアーカイブ

殻つきの胡桃といえば、ハンマーで叩いたり、器具を使ったり。
苦労して割った上でようやく食べるものというイメージですよね?

先日、福島県広野町で「殻が手で割れる胡桃」に出会いました。

農産物直売所で売られていた、好物の胡桃。しかし殻つき。
「ハンマーもくるみ割り人形もないうちでは割れないわ」と
後ろ髪ひかれながら到着した農家さんに、その、胡桃の木がありました。
うちではとても割れなさそうなので諦めたんです~と話したところ、
ご主人、「この胡桃は手で割れるよ」。

えーっ?

カシグルミと呼ばれる品種で、殻が薄く、
特に収穫したては簡単に割れるのだそう。
実際にはじめての男性が手で割っていました。
女性でもコツさえつかめば割れるとか。

kurumi.jpg

樹の下で食べる、採りたて・割りたての胡桃はどことなくみずみずしく、
ほんのり甘みも感じ格別の味でした。

残念ながら、わたしは割れないままタイムアップ。
このカシグルミ、別名テウチグルミともいい、
東北地方や長野県で主に栽培されているようです。
次に出会えるのはいつかしら?
またひとつ、直売所めぐりの楽しみが増えました。

先週末、山形県は出羽三山周辺に行ってきました。

まずは湯殿山へ向かいます。
お若い山伏さんの先導で山を歩いたのですが、
藪の中の道なき道、沢の流れのなかを行き、
これで入門ルートというのには驚いてしまいました。

sawa.jpg

(このあと、日頃運動不足のわたしは沢にどぼんします)

あちこちぶつけたからだを癒しに、
月山のふもと、志津(しづ)温泉へ。
無色透明でやわらかいお湯、湯温もぬるめで
紅葉を眺めながらいつまでも浸かっていられそうです。
秋らしく、きのこ尽くしのランチをいただきました。

kinoko.jpg

ひとつのご神体に向け、
神職の祝詞と、山伏の真言がささげられる。
出羽三山は神仏習合の色が残る場所だと
聞いてはいましたが、実際に居合わせると、ちょっと、
当たり前がひっくり返されるような感覚を覚えます。

わたしにとっては「非日常」ですが、
地元ではこれが「日常」。
はるか昔から脈々と繰り返されてきたのだなあと思うと、
自分のなかの常識と非常識が反転するような、
ふしぎな心地で山を下りてきました。

horagai .jpg

開催中のアートイベント、「山形ビエンナーレ」の
企画のひとつでした。
これからも、山形県内の各所でさまざまな催しが予定されているようです。
会期は10月19日まで。面白そう、と思った方、ぜひお出掛けください。

■みちのおくの芸術祭 山形ビエンナーレ2014

http://biennale.tuad.ac.jp/

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