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仙台市復興公営住宅

復興住宅.jpg■仙台市復興公営住宅

新年、明けましておめでとうございます。

平成27年12月6日の仙台市地下鉄東西線の開業めざし、各地で工事が進めれれていますが、平成26年度完成予定の仙台市復興公営住宅の工事も各現場とも最終段階に来ています。2011年の震災以来、約4年を要して今春から入居が開始されます。

仙台市が直接整備する住宅、民間からの提案を受け公募買取する住宅及び個別買取をする住宅と合計約3,200戸の整備を平成27年度まで予定されています。平成26年度まで整備される約32棟の内、約半数の16棟が公募買取による建物です。津波被害を受けた地区ではまだ整備の進んでいないところもありますが、民間との協力でより早く住宅を整備し安定した生活の場を提供できる事は喜ばしい事です。但し、みなし仮設住宅として利用されていた民間の賃貸住宅が空家になる事も心配されます。

住宅が整備されたとしても、次は若者の職場の確保が問題視されています。沿岸部ではかさ上げ工事が行なわれてまだ、復興が進んでいないところもありますが、若い世代が定住できる環境を整備する事も大切です。高齢者だけでなく、子供から大人まで各世代が共存できる「まちづくり」が望まれます。また、新たに完成した建物に入居された方々のコミュニティ形成が円滑に進む事を期待したいと思います。

※写真は今年3月完成予定の六丁の目復興公営住宅(平成27年1月5日撮影)

この記事を書いた人

高橋 宏一

高橋 宏一(株式会社アサヒ建築設計事務所)

施設計画担当。
建築士として新築からコンバージョン・リフォームまで建物に関する専門知識を兼ね備えたベガサポ。

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