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プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

(FB転載)常磐線ひたち号で国破れて山河あり聖飢魔II気分のナゾ

常磐線、9年の歳月をかけ2020年3月14日に再び全通ッ!かつては上野駅から出発していわきで増解結し、下り側4両だけが仙台に到達するという運行形態でした。震災により、てっきり「仙台行ひたち」は廃止になるかと思ったら、まさかの再開。どころかなんと新型車両E657が(無駄に)10両の長大編成で運用ッ!このコロナ禍もあり、順調に大量の空気を輸送しています。

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奇しくもいわきでの仕事が2019年から多くなり、概ね2か月に1回は活用するヘビーユーザーとなり、「とくだ値50」の活用もあり、わずか2時間で仙台ーいわき間を行き来できるということで、大いに助かっております。

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ところがこの素晴らしく現代的な車窓から眺める景色、例のところを通るときは非現実的な景色を目撃することになり、あたかも別世界の時空間を通過する銀河鉄道999のごとし。「O-テル、いったいこの星はどうなってしまうんだい・・・?」

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何かこう、通るたびに自分の人生を省察する鬱展開を繰り返すことになるのでした。こりゃ全く世紀末だ。まだ21世紀になってから20年経っていないけど。永遠に繰り返す世紀末、シュタインズ・ゲートかな?

笠間 建さんは双葉町にいます。
10月6日

【リアル国破れて山河あり】
城秋草木深。

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最初に杜甫の「春望」の詩を知ったのは、幼稚園児のときに放送していた名作アニメ「まんが偉人物語」だと記憶。厨二病患者(園児だけど)だった当時のカサマ少年の心に「うわ、杜甫みたいな国士様かっけー(藁)」と強く印象に残ったのです。

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高校時代の漢文の授業で再び習ったときは、歴史的には当時既に「バブル崩壊後の世界」ですが、当時を生きる者たちはその認識はなく、どんどん新しいものができる「国力絶頂期」だったので、なおも「想像上の世界」の詩だった訳です。
確かこの詩は杜甫が40代半ばの頃に詠んでいたはずですが、自分がその年代になり、「リアル国破山河在」を目の当たりにすると、何だか現実感がなく、それでもなお「想像上の世界」であり、むしろ自分がその世界に紛れ込んだ夢のようにも感じられる。

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きっと40代中年男性になってしまったこの世界はで、常磐線特急ひたちで一眠りして目が覚めたら元の小学2年生の夏休みに戻り、これから会津の爺さん婆さんの家に行き、スイカを食べたあとサユリ公園のプールに入って、その後テレビで従姉妹たちと『あなたの知らない世界』を視たあと盆踊りに行って、夕飯にこづゆを食べてから寝るんだ。

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この記事を書いた人

笠間 建

笠間建 (コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合)

事業連携担当。
プロジェクトエンジニアを僭称(?)中。PEは本来は工場オペレーション用語ですが、調査分析・事業企画・計画・実行など、プロジェクト全般を広義に「エンジニアリング」してきたキャリアパスで、他に良い表現が見つからないので。2008年9月から2010年8月まで、社会人学生として東京で貧乏大学院生生活を送っていましたが、2010年9月に無事修了して仙台に戻ってきました。
趣味は自転車、旅行、写真。

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