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マクロの眼

プロジェクトエンジニアを僭称(?)中

(FB転載)「萌え興し」は杜の都の活性化の夢を見るかのナゾ

仙台という街は特撮や漫画・アニメでは、例えば「ガメラ2  レギオン襲来」 では大爆発により街は灰燼に帰し、「最終兵器彼女」においては壊滅どころか地図上から消滅してしまうなど、なぜか尽く破壊される運命が多いのですが、それはともかく、どうも業界では仙台を舞台にしたアニメの準備が進んでいるようです。

December 9
【バーチャ充・強行偵察の巻】
某さくら野百貨店の「聖地巡礼展」なる謎の展示会に強行偵察。(注・シゴトです)
年明け1/10より仙台を舞台にした「Wake up girls」なるアニメが始まるらしく、そのタイアップの模様。
聖地巡礼1450187_630778896961232_1504069701_n.jpg
「聖地巡礼」とは、アニメ等の舞台となった場所に、ファンが「現地偵察」を実施すること。
近年地域とタイアップしたアニメが増え、「産」やら「学」やら「官」やら「民」やらが集まるカオスの世界が形成されております。
しかし、これは見方を変えると「地域ブランド」と「コンテンツビジネス」の融合の萌芽と見えなくもないわけです。
「地ブラ」が、日本とか東北とか山形県とかを越え、とうとう真室川のある家庭で作られていた伝承野菜「甚五右ヱ門芋」クラスまでブレイクダウンされるご時世。
また、作り手もそろそろネタ切れ
かつての「小説」のように、地域資源を発掘して話を作るのが常識になり、いずれ、日本のアニメのほとんどが、何かしらの「地域つながり」で「地ブラ」化する時代が近いのかもしれません。
おお、私には仙台大観音と中山ジャスコの愉快な仲間たちジブリアニメ化される姿が見える。。。

<追記&解説>

アニメや漫画などを活用した地域おこしを「萌え興し」と呼ぶらしく、先行研究も存在するのですが、全国70事例を調査した(注:シゴトです)ところ、最低限の条件として作品そのものが高品質であることが求められているようです。

しかも、一過性ではなくて長く続くためには、その場所である必然性が必要の模様。

仙台、というより現代の青森・岩手・宮城・福島を舞台にするためには、東日本大震災は避けて通れないテーマであり必然性。「あまちゃん」のようなドラマ作りの方や映画作りの方、小説家の皆さんの間では、東日本大震災を避けず、正面から取り組む作家さんも多いようです。しかし、漫画やアニメでは、まだ作り手・クリエイターの皆さんが正面からとらえようという話をあまり聞きません。

是非とも作り手の皆様には取り組んでほしいもの、などと冷静な感想をする、20世紀でそちらの世界から足を洗ってしまった、自転車にワンカットしか登場していない宇宙戦艦「スーパーヱクセリヲン」という名前を20年来つけているカサマなのでした。

この記事を書いた人

笠間 建

笠間建 (コミューナ・トランスレーション・デザイン有限責任事業組合)

事業連携担当。
プロジェクトエンジニアを僭称(?)中。PEは本来は工場オペレーション用語ですが、調査分析・事業企画・計画・実行など、プロジェクト全般を広義に「エンジニアリング」してきたキャリアパスで、他に良い表現が見つからないので。2008年9月から2010年8月まで、社会人学生として東京で貧乏大学院生生活を送っていましたが、2010年9月に無事修了して仙台に戻ってきました。
趣味は自転車、旅行、写真。

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