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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

近代細菌学のおはなし

今月から新年号「令和」が始まりました。ほぼ1ヶ月がたちだいぶ慣れてきたようです。令和が日本にとっても世界にとっても良い時代になることを強く願います。

新年号になったことで紙幣のデザインが20年ぶりに新しくなると発表がありました。予定では2024年とのことです。その中で千円札は北里柴三郎先生となります。北里先生は1853年に熊本県の阿蘇で生まれ、熊本医学校(現熊本大学医学部)に入学、続いて東京医学校(現東京大学医学部)に入学しました。在学中に「医学の使命は病気を予防することにある」と確信していたとのことです。予防医学に生涯身を投じました。同じ医療従事者としてこの時代にこのように考えていたことは素晴らしいと思います。

1886年から6年間ドイツに留学し、「近代細菌学の開祖」と言われているロベルト・コッホ先生に従事いたしました。コッホ先生は炭疽病の病原性を証明した医師です。羊や牛に感染する病気です。はじめに感染した動物から病原菌を取り出しました。そしてその菌を試験管の中で純粋に培養し、その培養した菌を健康な動物に接種、感染していた動物と同じ症状になることを確認いたしました。世界で初めて論理的に医学・細菌学を証明したのです。

北里先生はこのコッホ先生に従事した経験から破傷風の治療法を開発し、ペスト菌を発見しました。コッホ先生の論理的な思考に基づいた医学の経験があったからこそこのようなことを成し得たのではないでしょうか。

後年、東京白金に北里研究所(後北里大学)を創立し、慶應義塾大学医学科の創設にも関わったとのことです。

令和になり紙幣だけでなく色々なものが変わるでしょう。令和という時代が北里柴三郎先生やロベルト・コッホ先生のように論理的思考で日本・世界が歩んでいく良い時代になることを願います。

今年も綺麗に咲いています!

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この記事を書いた人

柏崎 潤

柏崎 潤(旭ヶ丘ジュン歯科 )

歯科医師
美味しく食べること、体とお口の健康から地域歯科医療に努める
睡眠時無呼吸症候群の治療にも携わる

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