メンバーズブログ

黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

inlay(インレー)

歯医者さんで歯型を取って銀歯を詰めた経験はありますか?まれにキャラメルなどを食べているとくっついてポンと取れることがあります。急にガリっとしてびっくりします。

この詰め物の金属のことを歯科界ではinlay(インレー)と呼んでいます。歯科医師でinlayを知らないのはモグリです(笑)。

このinlay、本来の意味は象嵌なんです。象眼ともいいます。象嵌とは、一つの素材に異質の素材を嵌め込むことです。金工象嵌、木工象嵌、陶象嵌等があります。

象嵌発祥の地がシリアのダマスカス市で、この地から西進し、エジプトを経て13世紀の頃スペインの首都トレド市で栄え、東進して中国、朝鮮を経て14世紀に京都に伝わりました。スペインのトレドの象嵌細工は有名です。

日本では京象嵌が有名です。江戸時代の職人が優れた象嵌を生み出し、その技術は越後・加賀などに広がっていきました。仏像や刀のつば等の装飾に用いられてきました。現代ではアクセサリーや装飾品にその技術が生かされています。

専門馬鹿にならないよう百学連環のごとく知見を広げたいものです。

※画像と本文は関係ありません。

DSC01011.JPG

この記事を書いた人

柏崎 潤

柏崎 潤(旭ヶ丘ジュン歯科 )

歯科医師
美味しく食べること、体とお口の健康から地域歯科医療に努める
睡眠時無呼吸症候群の治療にも携わる

他のメンバーを見る

  • ちょっと知りたい不動産の一口知識
  • 四方山雑記帳
  • hariu Blog
  • めっけもん
  • 仙台・宮城のうまいもの&直売所めぐり
  • コバチャンの深〜い話
  • 小さなギモン調べてみました!
  • 建築と風景
  • ぽらぽら物語り
  • ほっとひといき!
  • マクロの眼
  • ローカル・グローバル
  • トキの目
  • 空飛ぶ「こころ」
  • 黒ひげのモノローグ
  • まるでかく
  • 女将のつぶやき
  • インフォメーションブログ