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四方山雑記帳

東北・宮城・仙台マーケットの小ネタ小ばなし

2018年1月のアーカイブ

世界三大琥珀の中で、最古の産地・久慈。
中世代白亜紀サントニアン層から採掘される8500万年前の奇跡は、
色合い深く、しかし外気に触れて砕ける欠片もあり、なればこその希少原石。

しかし、カケラも大玉と同じヴィンテージ琥珀なのに、あまりに小さくカット・研摩
できないため、高価な未利用資源になっていました。

まてまて、よく考えてみれば琥珀は元々太古の樹脂。
金の指輪を溶かしてインゴットができるように、小さな破片を精製して大きな
延べ板になるのでは?

久慈琥珀と岩手大学、科学技術振興機構と東経連ビジネスセンター、
そして東北経済産業局。
震災直後から基礎研究・応用技術、マーケット戦略を経て製品開発へと
取り組まれた"世界初・日本発"天然琥珀100%のインゴットは、
カタチは板状・角柱・円柱、パターンはモノトーン・バイカラー・ランダムなど、
多彩な宝飾新素材として完成したのです。

Refind Amberと名付けられたこの素材から、アクセサリーはもちろん"ぐい呑"
まで、琥珀のあるファンションスタイルが2018.2.7.Gift Showにデビューします。

震災と、水害の二重苦を越し通す、久慈琥珀メンバーのドキュメントに拍手!

※世界中で久慈琥珀しかできない、リファインドアンバーのインゴット。感服です。

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新年明けて、おめでたい松の内。
露天に綿雪、吐息も湯気の土湯です。

山あいの地も、聞けば震災で6軒半壊・5軒廃業の被災。
間もなく3.11.は8年前で、小学4年だった子も大学生の春になり、うっかり
忘れかけるものですが、ソ処コ処カシ処に復興への道程は続いています。

ニュー扇屋は、大女将・女将・若女将と親子3代が営む客室14の小さな宿。
フロント奥の床下に源泉湧き場があり、昭和の頃、大女将が籠を降ろして
土湯で初の温泉玉子を拵えたのが始まりで、今ではスモークからプリンまで
卵みやげの銘店です。

まずは、お湯上がりに一献。
では、ここはやっぱり福島路ビールで、目出度くレッドエールにいたしましょう。

本年、来年と、向かいに入浴施設・隣筋にコミュニティ施設が竣工するのを
機に、その集客だけに頼ることなく、自力リピーターづくりに取り組む決意の
女将も一口相伴。

お熱いうちにどうぞ。
若女将が運ぶ土瓶蒸しには、鮮やかな松の葉が添えてあります。

猪口に出汁を注げば、何とも佳き松と茸の香り。
これは嬉しい、見立ての松茸ですね。

いいえ、板場が取っておいた松茸ですよ。
凍らせて、正月の縁起碗にと秋口から考えていた料理長の意気と、
当たり前のように持て成す女将たちの粋。

ドッグ同泊OKの専用館あり、近くには3000坪の蜜蜂里山。
アクティビティも楽しみなanthor Japanのonly TOHOKUで、
もう一つの復興物語が始まります。

※玉子と里山蜂蜜のカフェも思案中。 土湯の三代女子力に乾杯!

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この記事を書いた人

大志田 典明

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