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ちょっと知りたい不動産の一口知識

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2010年11月のアーカイブ

伊達政宗が仙台に城下町を構築した際、仙台は河岸段丘で広瀬川の流れが生活地域の地盤面より相当に低く、毎日の水くみも大変だろうと、大工事をして広瀬川の上流から市内に水を引き込み藩内縦横に「四ツ谷用水」を張り巡らしいたことは、仙台に長く住んでいる方も、余り知らないのではないかと思います。そう仙台も水の都だったのです。現在でも大崎八幡神社の入口の太鼓橋の暗渠の下に、ゴウゴウト水は流れており、一部は工業用水として活用されています。

その用水を復活させようと「四ツ谷の水を街並みに」市民連合で、過日山形の五堰(双月堰・宮町堰・八ケ郷堰・御殿堰・笹堰)を見て歩く会が催されました。10時から午後4時まで延々と堰巡りをし、いかに行政と市民が一体となって堰を守っているのかが良く理解できました。

山形市の堰は、仙台と同じように中心市街地の堰は暗渠となっていますが、ちょっと中心街を離れると綺麗に整備された堰や親水公園、遊水公園、昔のままの堰など、あちこちで見ることができます。また堰を整備するのに際し、学校内に引き込んでビオトープを作ってある学校なども見学してきました。

その中で、中心市街地(仙台で言えば一番町)に暗渠で流れていた御殿堰を、地元で古くから商売をしていた岩淵茶補の店舗を解体して新規営業を行う計画の中に行政の補助のもと、御殿堰を復活させたところ、今や一大観光名所となり、売上が倍増どころかそれ以上になったようです。

まちづくりは、「よそもの・わかもの・ばかもの」とよく言われますが、地元行政の多大な応援がないと、なかなか前には進まないことが多いことも事実です。良いまちづくりは「観光」にも大いに寄与しますしね。御殿堰2.jpg堰1.jpgビオトープ.jpg

この記事を書いた人

松本 真明

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