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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2020年4月のアーカイブ

AIという言葉は数年前から騒がれていますが、最近特に新聞や報道で触れる機会が多くなったように思います。スマホなどはまさにAIにコントロールされている端末機で、Googleやアマゾンなどビッグデータを運用したものが、我々日常生活になくてはならないものになってきています。医療でもAIが少しずつ研究段階で導入され、画像解析などから実際の我々の医療に入ってくるのは直近に迫っているのが現状です。

浜口倫太郎のAI崩壊を読みました。映画も公開されているようですね。10年後の日本。医療システムの中枢にAIが導入され、日本の医療がAIにより円滑に安全に正確に運用されている。ある天才科学者が妻の病気を治すために開発したAI「のぞみ」。それが外部から誰かに操作され、暴走して人を助けるのではなく、人を傷つけてしまうAIになってしまうという物語です。必要とされる人間は残り、必要とされない人間は抹消される。怖いですね。

AIはディープラーニングを繰り返し、どんどん進化していきます。最後は人の心も理解するようになる。AIは、我々人間にとっては有益なツールとなります。我々の仕事で無駄に時間を費やしているところをAIがカバーしてくれると思います。また人間のミスをチェックしてくれるようになります。AIが進化すると医師はいらなくなるのかとクエスチョンが立てられますがそれはないでしょう。どんなに優れても最後に判断するのは医師の役目です。そうしてより安心安全の医療体制が構築されていくのではないでしょうか。誰もがそう思い願っています。

新型コロナウイルス に対してもAIが活用されています。誰しもが人類の科学がウイルスを抑え込むと願っています。今のところウイルスが優位に立っているようです。まさに我々の科学をあざ笑っているかのように。人類の科学、そしてその最先端の一端がAIが、共に協調し新型コロナウイルス をデープラーニングすることで、打ち勝ちって欲しいと願います。大事なことは我々一人一人が負けないで頑張ることです。このようなとき離れていても人と人のつながりの力が重要だと思います。

当院の前にあるシダレ桜です。今年も綺麗に咲きました。

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新型コロナウイルスの状況は、仙台でも感染者数が増え、病院の対応が困窮する事態に迫ってきていることは報道などでご存知だと思います。なんとか3密を避けて感染拡大を皆で抑えていきたいです。その感染予防にはマスクは有効です。マスクの有効性について香港大学でもこのように報告されています。https://www3.nhk.or.jp/news/html/20200404/k10012367821000.html参考にしてください。

しかしマスクは店頭で販売されているのはごくわずかで新しいものはなかなか一般的に手に入らない状況です。歯科医院でも問屋さんにはほとんどなく欠品状態が続いている状態です。我々歯科治療は歯科医師、歯科衛生士が飛沫を受けるリスクが多いためマスク、ゴーグルは必須です。当院のマスクはなんとか今の所ストックはありますが長期戦を考えてやむなく再利用を行っております。ここで私たちの行なっている再利用の方法をご紹介します。

マスクは外すときは表を触らないようにゴム紐を持って外します。テーブルなどにおくときは裏面を下にしておくといいでしょう。

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ウイルスの消毒に次亜塩素酸ナトリウムを用います。身近にあるものに台所用漂白剤がこれに相当します(キッチンブリーチは例えばの例です。台所漂白剤であればどれでもいいです。)目安は500mlの水道水に3ml程度漂白剤を入れます。小さい容器に入っているのが漂白剤です。キャップにほんの少しが目安ですね。

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マスクはゴムの部分を持ちます。

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洗面所の排水口を閉めて水道水で薄めた漂白剤を入れます。そしてマスクを中に入れます。

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ここからはゴム手袋をして行ってください。キッチン用手袋で構いません。薄めた漂白剤の中に浸透させ、ある程度しみこんだら裏返します。そして5分くらいそのままつけておきます。

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5分たちましたら排水して水道水で軽く濯ぎます。

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次にまた洗面台に水道水をためて中性洗剤をほんの少し入れます。

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そして優しく洗います。ゴシゴシしないでください。優しく押し洗いをして汚れを浮き立たせるイメージです。ある程度しましたら裏返してまた押し洗いを繰り返します。優しくですよ。

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手洗いが終了しましたら洗った中性洗剤は流します。そして流水で軽くマスクの表面に付着した中性石鹸を流し、洗面台に水道水をためてマスクを軽く押して濯ぎます。

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洗剤のすすぎが終了しましたら、再度漂白剤を希釈して洗面台に入れてその中にマスクを入れます。5分くらいまたつけておいてください。終わりましたらはじめは流水で軽く流し、次に洗面台に水道水をためてその中で軽く押し洗いをして漂白剤を除去します。最後に軽く流水で流します。

そして次が一番のポイントです。タオルをテーブルにおきます。そのタオルの上にマスクをおき、そしてその上にタオルをかけて挟み込み上から押します。ここで形を整えます。ここを丁寧にしてあげるといい感じで再利用ができます。

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そうしましたら洗濯干しハンガーに吊るして乾燥してください。

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乾燥しましたら、重たい本などを重石にして最終的な形を整えます。アイロンなども使ってみましたが繊維が潰れてしまい上手くいきませんでした。1日くらい重石を置いたら再利用のマスクが出来上がりです。

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わかりやすいように1枚で進めておりますが、3枚くらいは同時に行っていいと思います。この新型ウイルス感染拡大による混乱状態は今後どのようになるかは予測できません。長期戦になることを想定して皆協力して慎重に対応していきましょう。少し手間はかかりますがこのようなマスクの再利用は有益であると思います。何もしないでマスクを使い回しすることは大変リスクが高いと思います。どうかご参考にしていただければ幸いです。

私の好きな曲。狂詩曲はラプソディーとも言われます。セルゲイ・ラフマニノフが1934年にスイスの湖畔に建てた別荘で作曲をしました。ラフマニノフはロシア革命でアメリカに移り、ピアニストとして活躍していましたが、母国を離れた喪失感などで作曲はしておりませんでした。そのようなときに苦労して生まれた曲です。なんとも優雅で、ロマンチックです。映画の曲としても多く使われています。

その一つに「ある日どこかで」がありますが皆様はみたことがありますか?1981年公開の映画です。若い青年があるときに美しい老婆から時計を受け取る。「私のところに戻ってきてね」の一言を残して。彼は演劇の劇作家の卵でした。その8年後劇作家として成功し、休暇で老舗のホテルで休暇をとります。時は1980年。そのホテルに一人の綺麗な女性の肖像写真を見つけました。68年前の1912年の写真なのにひと目でその写真の女性に恋に落ちてしまいます。どうしてもその女性が気になり図書館で調べます。8年前時計をくれた老婆がその女性であるとわかりました。しかし彼女は既に亡くなっていました。どうしても写真の当時の彼女に会いたいと彼の強い思いが、時空を歪めてタイムスリップして彼女に会うことを成し遂げます。その劇作家の彼の好きな曲が「パガニーニの主題による狂想曲」。あまりここで種明かしはつまらないので是非見てください。とてもいい映画です。タイムスリップした1912年はラフマニノフはまだこの曲を作曲していません。1912年に彼女とボートを漕ぎながらデートしたときに、彼がハミングしたのが「パガニーニの主題による狂想曲」。彼女は一言「素敵な曲ね。なんていう曲?」スイスの湖畔でラフマニノフが作曲したこの曲が映画に絶妙にマッチしていました。

あなたがタイムスリップしたいのはどの時ですか?

カタクリが可憐に咲いていました。

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この記事を書いた人

柏崎 潤

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