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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2019年9月のアーカイブ

 地球が誕生して46億年、海が誕生して41億年経ち、そして生命の誕生は40~38億年前と言われています。気の遠くなるような年月です。生命を誕生させた海は想像を絶する状態だったでしょう。一体1〜3億年の間に何が起こって生命が誕生したのでしょうか。多くの研究者がこの謎に挑んでいますが、まだ解明されておりません。

 誕生した原始生物は「原核細胞」といわれ、細菌のような構造の細胞でした。そこから核膜を有している明確な核を持つ「真核細胞」になったのが21億年前といわれています。たったこれだけの進化に約20億年かかっています。そしてここから10億年をかけて多細胞生物へと進化していくのです。例としてはアメーバーのような生物からクラゲのような生物に進化するのに10億年かかったということです。

 このように非常に長い期間を経て多細胞生物からわれわれヒトまで進化を遂げたのですが、現在に至るまで生物の大量絶滅は6回も起きました。その原因は天変地異です。環境の大きな変化によって多くの生物が絶滅してきました。ある時は海洋生物の約96%が絶滅した大規模な天変地異もあったのです。

 人類が誕生したのは約700万年前ですが、ここでも多くの種が絶滅し、現在においてホモ・サピエンス1種のみが残っています。人類は今後どうなるのでしょうか。生物史を紐解くと進化は絶滅と深い関係からなっていることがわかります。最近の異常気象はとても気になります。我々人類が自ら招いた環境破壊で絶滅するのでしょうか。それとも人類が築き上げたテクノロジー(AI)が人類の知能を超え、取りこめられてしまい、人類が予期しない方向へ進んでしまうのでしょうか? その瞬間、現在のヒトは古代人となり絶滅してしまうのかもしれません。

 今年の夏は妻の実家の青森に行きました。こんなのどかな日々がいつまで続くことを願います。 

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柏崎 潤

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