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黒ひげのモノローグ

口・健康・食・旅、歯科医のひとりごと

2019年5月のアーカイブ

今月から新年号「令和」が始まりました。ほぼ1ヶ月がたちだいぶ慣れてきたようです。令和が日本にとっても世界にとっても良い時代になることを強く願います。

新年号になったことで紙幣のデザインが20年ぶりに新しくなると発表がありました。予定では2024年とのことです。その中で千円札は北里柴三郎先生となります。北里先生は1853年に熊本県の阿蘇で生まれ、熊本医学校(現熊本大学医学部)に入学、続いて東京医学校(現東京大学医学部)に入学しました。在学中に「医学の使命は病気を予防することにある」と確信していたとのことです。予防医学に生涯身を投じました。同じ医療従事者としてこの時代にこのように考えていたことは素晴らしいと思います。

1886年から6年間ドイツに留学し、「近代細菌学の開祖」と言われているロベルト・コッホ先生に従事いたしました。コッホ先生は炭疽病の病原性を証明した医師です。羊や牛に感染する病気です。はじめに感染した動物から病原菌を取り出しました。そしてその菌を試験管の中で純粋に培養し、その培養した菌を健康な動物に接種、感染していた動物と同じ症状になることを確認いたしました。世界で初めて論理的に医学・細菌学を証明したのです。

北里先生はこのコッホ先生に従事した経験から破傷風の治療法を開発し、ペスト菌を発見しました。コッホ先生の論理的な思考に基づいた医学の経験があったからこそこのようなことを成し得たのではないでしょうか。

後年、東京白金に北里研究所(後北里大学)を創立し、慶應義塾大学医学科の創設にも関わったとのことです。

令和になり紙幣だけでなく色々なものが変わるでしょう。令和という時代が北里柴三郎先生やロベルト・コッホ先生のように論理的思考で日本・世界が歩んでいく良い時代になることを願います。

今年も綺麗に咲いています!

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歯はお口の中で皆さんほぼU字形に並んでいます。お子さんが乳歯が抜けて永久歯が生えてきます。永久歯が生えてきても自然に歯並びが揃います。当たり前のようで不思議に思いませんか?これは外側から唇の力が働いて内側から舌(した)の力が働いて押されているからです。歯がU字形に並んでいるのは、歯にとって居心地の良い力の均衡したところにあるからなのです。歯は硬い骨の中に生えていますが力が加わると動いていきます。力が加わった方に骨が溶ける細胞ができて、その反対側に歯を作る細胞ができます。歯列矯正治療はこの作用を利用しています。よくお口がぽかんと空いている方をお見かけします。アレルギー性鼻炎などで鼻で呼吸ができずお口の呼吸になっていることが原因として多いようです。お口が空いている方は唇の力が弱くなるのでそれだけで歯並びに影響します。お口の周りの健康はこんなところにも関係しているのですね。

お庭のフクシア (本文は画像と関係ございません)

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この記事を書いた人

柏崎 潤

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